2012年1月31日火曜日

浦島でちんぴらなイヌ



先週、デデの口の廻りの被毛が白くなったのに気付きました。
でも先々週はそうではなかった...
一泊トレーナーさんのおうちに預ける前に全身お手入れした時は黒かったと記憶しています。動物病院にも1週間に1度の割合で通っていたので、そこでも驚かれました。
もしや、宿泊先では派手な龍宮遊びでも繰り広げられていたのでしょうか...
ミンモには白髪が増えてきたなぁなんて思っていましたが、どうやらデデもそういう年頃にさしかかったようです。でも、あまりにも急なことなのでびっくりです。


さて、我が家では脛だけに限らず多くの傷持つイヌはミンモです。
パテラの派手な手術跡は一生残るだろうし、歯も数本折れてなくなっているし、ライバルのmaxには耳をかじられまくり...(どっちがmimmoでmaxかお分かりでしょうか。右後ろのボステリがmaxですが、クールな顔して、とっても野蛮。今度やったら保健所行きだぞと脅しますが、彼はもちろん理解してません。)
その他遊ぶ度の自爆傷の跡がミンモには数多く残っています。
でも手術跡以外は、歯のないのは笑わない限り分からないし、遊んで作った傷跡もよく見ないと分かりません。
これも度を超せば何れは闘犬みたいになってしまうのかなぁ、なんて思ってましたが、意外にもデデがその上をいっちゃいました。



悲しいかなデデの耳が欠けてしまったのです。元々素行が悪かった上に、見た目も立派な  ”ちんぴら・ごろつき”  になり、一気に箔がつきました。


耳に焦点が合ってなくても欠けているのは分かってしまう...

昨年11月に入って、両耳の先っちょにカサブタができ始めました。
獣医師に因ると、耳の先端は血の巡りが悪いため、特に気温が下がるとこの様な症状が出る犬は少なくないとのこと。
凍傷の一種ってところなんだろうか... ただ、気温がぐ〜んと下がるのはまだまだ先で、冬本番はどうなるんだ?くらいにその時は思いました。
もらってきたステロイド内服薬でほんの2〜3日のうちにみるみる良くなり、2週目からは少なめに服用をし、その後ステロイド入り外用薬に切り替えました。その時点で右耳のカサブタは完全になくなっていました。ちょっと毛が抜け落ちて禿げていたくらいです。そして、残る左耳をポリポリ掻かないよう、包帯を常に左うしろ足に巻き付けて予防もしてみました。ミンモは包帯慣れしていますが、デデはそうではないので慣れない物を付けられポリポリ掻く余裕はなく、ずっとビッコを引いてました。
カサブタがもう殆どなくなりかけていた頃、床に転がる左うしろ足の抜け殻を発見。デデの左耳先のカサブタはなくなり、代わりに耳から血がぽたぽた滴っていました... 思いっきりひっ掻いたのでしょう、包帯が抜けないように以前よりしっかり巻きました。今度こそしっかり奇麗に治してやるぞぅ。


でも、そんなに甘くはありませんでした。
カサブタがぱくぱくし始め、後もう少しでおさらばというところで、窓ガラスにへばり付いたカサブタと、飛び散った血痕に気付きました。そう、今まで以上にデデの耳の先っちょがひどい状態。頭をブリブリ振ってカサブタと共に肉まで一緒に吹っ飛ばしてしまったのか、傷口が広がって、耳が裂けてしまいました。
デデは普段から事あるごとに身体をプリプリ振るイヌです。用を足した時、服やチョークの着脱時、家の出入りや人にナデナデしてもらった時等ちょっとした刺激でもプルプルです。こればかりはやめさせられないので、飲み薬に逆戻り。年が明けるまで1ヶ月間以上ステロイド服用を続けました。内服薬に戻して直ぐカサブタはなくなりましたが、耳の先っちょはもはや失われてしまいました。また、被毛もなく耳先がハゲ状態で皮膚が硬く、粉を吹いてカサカサになりました。といっても記録写真がないのでこの経過をうまく説明できないとは思います。


獣医はこれを耳介炎と呼んでいました。これは耳介の炎症の総称で、原因は外耳炎の放置、感染症、寄生虫、アレルギーなど数多く多岐に渡るみたいです。その中でもデデの場合は耳介辺縁皮膚症。字の如く、耳の周りの端っこの皮膚の病気。血管炎とか寒冷凝集素とかが原因といわれていますが、本当のところは不明。免疫不全が主原因とされる寒冷凝集素症に関しては先日の血液検査でも蛋白は正常値(寒冷凝集素症の場合は異常に高くなる)だったものの、これは外部刺激に因るものではなく、自己免疫疾患によるものではないかというのが今現在の所見です。
要は、何らかの原因で血行不良を起こした耳の先っちょが組織壊死して出血する皮膚疾患。原因が特定不可なのでもちろん効果的な治療法は今のところないらしい。
あと、調べたところに因ると耳介辺縁を冷えないように温めてあげること、血行を良くする外用薬を塗ったりマッサージをしてあげること、皮膚を丈夫にしてあげること、 乾燥から防ぎ保湿クリームを塗ってあげると良いらしい云々いろいろありましたが、あまり刺激を与え過ぎてカイカイが再発するのも困りものなので、今まで通り散歩後の風呂上がりに洗った耳に保湿コンディショナーをシュッとかけていました。
外に出るとあのピロピロするデデの耳はいろんな所に触れてバッチイので洗わずにはいられません。ただ、シュッとするだけでその後耳を乾かすこともせず放置していたのが耳先を乾燥させた原因だったかもしれない...と不安を持ち始めた頃、ぼぶぞうだゾウさんから馬油を頂戴し、それもちょこっとつけています。
既にステロイドから免疫抑制剤の服用に切り替えて20日以上経っていますが、少し毛が生えて来たようにも思えます。今の薬はステロイドより重大な副作用の問題が少なく(投薬初期に下痢や嘔吐の症状が出ることもある)、しばらく服用して様子を見ていこうというのが今の状況です


失われてしまった耳のパーツはもう戻りませんが、完治しないとういこの病気、ぶり返さないよう今後ケアーは続けなければなりません。これ以上耳が欠けて小さくなって、 ”うちのイヌは小っちゃくてもとっても凶暴なのよぉ〜。お気をつけあそばしっ!”  なんて啖呵切ったって良いけれど、彼自身が痒みや痛みに煩わされて辛い思いをするのは可哀想です。






   
 

4 件のコメント :

  1. プチタヌキ2012年2月1日 22:01

    うわ~、かわいそうですねー。
    ビーグルやバセットハウンドは
    この季節、要注意でしもやけで耳を
    痛めると聞きましたがこんな難しい病気が
    あったんですね。

    ぱんも病状によってはステロイドを使わなければ
    ならない病気です。日頃アレルギーを出さない
    様に注意しています。わんこの病気は自分の
    時より辛いですよね。

    デデ君お大事に、早く良くなりますように。

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  2. デデぇぇぇ〜可哀想にー。
    そんな症状があるんですか。
    確かに寒い時、ペラペラ耳が冷たーくなってる事がありますね。
    包帯巻くにもやりずらいしね…。
    でも毛が生えてきて良かった(o´д`o)。
    ウチも、よくよく見るとどこかしらケガしたりしてて驚かされますよ。
    身体検査(日々のチェック)って重要ですね。
    デデ、ミンモに顏をうずめて耳を暖かくするのよ。
    お大事にね。

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  3. ♪♪プチタヌキ さんへ♪♪

    確かに耳先がこうなっちゃうのは垂れ耳ワンコに多らしいです。
    イヌを飼うことで様々な病気を知る事となりました。
    なんで薬を飲むかも理解できないのですから彼等の病気には心を痛めますよね。

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  4. ♪♪ぶんトコ さんへ♪♪

    血の巡りが悪いのはおつむだけではありませんでしたよ。
    ペラ耳を冷やさぬよう、お友達に編んで戴いたスヌードを付けてみたんですけどね...
    普段は気持ち良さそうに付けてましたが、今回はカイカイが益々気になるのか頭をプリプリし通しでした。

    身体チェックの為にもちゃんとした老眼鏡が欲しいです。
    触診だけでは分からない所もありますから。
    でも近視も乱視も入っているからレンズが高価。

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