リンゴは冬食べる物。暖房の入ってない凍り付くような部屋に置いておく物。
ミカンも冬の果物だと思いますが、あの冷凍ミカンというやつは子供の頃から夏でも列車の旅のお伴でした。
初めてリンゴを夏場に食べたのはいつだったか... 冷蔵庫に入った冷えたリンゴ。旨い不味い以前にとても不思議な感覚。
また、これはいつからなのか、リンゴを切っても塩水に浸けなくなりました。今のリンゴは酸味が弱いので、すぐ茶色く変色しません。酸化する速度が緩やかなんですって。
イヌ達はリンゴが大好きです。
もちろん他の果物も、というより何でも食べちゃうのですが。彼等にも食後にスッキリ感をなんて思い、必ずではありませんが果物をちょこっとあげています。
夏場は旬の果物が多いので味わえる種類は豊富です。逆に冬はリンゴばかりと言って良いほど与えていたもんだから、それがないとミンモは一通り食べ終えた気にならなくなってしまったみたい。他の果物を食べても最後にはリンゴにありつけると信じてる。リンゴ以外のもので締めくくると、その後いくらでも餌場で待っています。
2時間後くらいにようやく他の所に移動することもありますが、私が流しに立つとまたやって来ます。
デデはそんなことはせず、冷蔵庫からブツが出てくるまで好きな所でだらだらしています。ただ、ミンモにカメラを向けると必ず一度はやって来てミンモの前にでぇ〜ん。カメラ嫌いなくせして割って入っちゃう。
暫くして何も無いと分かるとデデは寝床へ戻って行き、またミンモの孤独な戦いが始まります。
むすっとした表情ですが、まだかな... まだかな? まだかな♪ ってずぅ〜っと期待しているんでしょうね。
で、深呼吸もしてみたりして。
しつこさに関してはミンモはウルトラ級のコマッタちゃんです。
おもちゃをテーブルとかミンモの届かない所に置いておくといつまでもその前に座っているかピョッコピョッコ飛び跳ねるので完全に隠さなければなりません。
みんなで出かけて夜帰って来る時はイヌ達の晩ご飯は家に帰って来てからがいつものパターン。夏休みに遊びに行ったぼすとんハウスからは暑い時間帯の移動と渋滞を避けて夜中家に戻りました。今回は例外で道中長いから夕刻ぼすとんハウスにて晩ご飯。当然家に戻っても晩ご飯は出やしません。ご褒美程度の物をあげてそれで終わり。なのにミンモったらずっと流しの前にへばり付いて、晩ご飯が出て来ると信じていたわけです。
ちっ、またこれだよぉ〜と思いつつシカト作戦で私はさっさと寝たのですが、なんとも強情なこのイヌは一晩中そこに居ましたよ。
確かにイヌ達は用を足す事、水を飲む事、好きな所でごろ寝をする事以外は自分の意志だけでは何もできません。飢えていてもご飯の用意ができるわけでもなく、暇を持て余していても勝手に散歩にも行けないしねぇ。期待して待っているしかないのです。
とっても必死なんでしょうけど、ミンモのちょっと崩れた顔のパーツのせいでちっとも真剣そうに見えません。美しさとはかけ離れていますが、彼は間抜けでチャーミングなパーツを持っているのですよ。
イヌもヒトと同じで、歳を重ねるにつれその性格が強く出てくるらしい、私も強情ならミンモも強情。また、7〜8歳で反抗期もやってくるらしい。そう遠くはない将来なのでどうなることやら。きっと意地の張り合いになるでしょう。
もちろん私は負けませんけどね。
ぶ