2014年1月31日金曜日

掃除をするイヌ





昔、近所の友人の家ではシェルティーを飼っていました。名は花子。
おうちの中では花子の尻尾に紐が結ばれていて、紐の先っちょにはお雑巾がくっ付いてました。付けたのは友人のお父さん。自分が落とした分は自分で回収させるんだとか... 


我が家ではそんなことはしませんが、自主的にお掃除するイヌが一匹。


この毛布はお掃除用ではなく、起き抜けミンモにくっ付いてきました。


ミンモはもちろん孝行者なわけではちっともありません。これは少しばかり、いや、かなり恥ずかしい事かも...   他の犬は先ずしないだろうから。

私はイヌ達に対してどっちが先とか決めてはいませんが、爪切りだけはいつもミンモが先。血管の透けて見えるミンモの白い爪の伸び具合を見て、デデのも含めてその日どれだけ切るかの目安にします。
で、ミンモの爪切りが終わってデデのを切っている間、ミンモは私の足元でウロチョロします。先ず自分の切り落とされた爪の残骸をペロペロして拾い、デデのもパクパク。美味しいのかな...    意地汚いったらありゃしません。普段、草やウッドチップなどの拾い食いはデデが断然優勝なのですが、ミンモは何故か爪が大好物。ウシのヒヅメは堅くて歯が折れちゃうし、ヒヅメエキスのついた口鼻まわりはデデに舐められ続けてよだれ焼けするため、とんとご無沙汰なのでそれが恋しいのでしょうか。

そんな訳で全部ミンモが回収してくれているため、デデのを切り終わる時には床に爪はひとつも見当たりません。
ミンモよ、お掃除ご苦労さんと言いたいところですが、爪はなくなってもおヨダが付いて床はペトペト。やっぱりその後私がちゃんと掃除をするのでした。雑巾掛けは立ち上がる時に腰がイテテとなります。布でも敷いた方が良いのかな...  


いつも飢えている姿をみんなに曝しまくっているイヌ達。

"ちゃんとご飯あげてないんじゃないのぉ〜?"  といつも嘲けり笑われていますが、こんな事書いたら今度は虐待に値する程の扱いをしていると思われちゃうかもしれません。
けど、そんな事は決して無いのです。悔しいので、一度お腹が破裂するくらい嫌という程食べさせ、飢えてない姿をご披露してみたいとは思いますが、本当に破裂するまで食べ続けたらどうしましょう...  やっぱ、できませんよね。

   
 

2014年1月20日月曜日

我慢ならねぇ〜





なぜだか左穴からの発射率が高いです。
興奮して鼻水ミサイル攻撃しました。その後、ちょっと冷静になりかけてるの図。


知らない子供が寄ってきてもイヌ達を触って良いよ〜とは言えるのですが、私達には外を歩いていていつも気を付けなければいけない相手も居ます。



まず、オヤツをくれる人達。

その姿を発見した途端、イヌ達は捕食者に変身。ここでリードを放してしまったら、彼等は突進して相手をきっと突き飛ばしちゃうことでしょう。ひっくり返って頭を打たれでもしたら...なんてゾッとする。
公園ではイヌ達が死ぬ程好き好き、だ〜い好きなおじさん達を見付けると、暫くオスワリ&マテをさせた後リードを放して挨拶させに行かせる事があるのですが、ある日近くに座っているオヤツをくれちゃうおばさんに気付かず、それをやってしまいました。
おじさんをターゲットに走っていたはずなのにある所でいきなりクルリと方向転換、オヤツおばさん目がけて突進  (汗)   そのおばさん、ベンチにどっぷり安定良く座ってくれていたので救われました。


他に要注意なのは、郵便配達と新聞配達。

ミンモにとって両者は我慢ならない存在なのです。
我々の家は行き止まりの道に面しており、当然その道も彼にとってはオレサマの場所。いつもバイクでばびゅ〜んと入って来ては玄関先で素っ気なく立ち去る配達人。その間ここの住人であるオレサマに一言も挨拶しないなんてミンモは許せません。
道を歩けば、更に他のおうちに対しても同じ事を繰り返している配達員を目撃するわけで、
"あいつら益々怪しい、けしからん!"
ということになり、口から心臓が飛び出さんばかりにジタバタ。声を上げることもなく、頭を左右に振ってひたすら鼻水を飛ばすだけなので、端からは派手にくしゃみをしているだけにしか見えないかもしれません。
でも詳細は、目玉は飛び出し、鼻の周りもしわしわなので仁王にそっくり。そう、わりと大きめのお寺の門に置かれている筋肉ムキムキのあれ。このミンモと同じ顔した人達が対で居ます。



この時だけはミンモには同調せずに
デデはシラケまくりで、存在はス〜っと消えていきます。

彼は、群れの中に溶け込んじゃうタイプ。一匹がソワソワすれば一緒にソワソワ。吠えれば一緒になってここぞとばかり吠えまくるお祭り男ですが、ミンモのこの心理だけは理解できません。
涼しい顔しちゃってます。配達員以外の場面ではいつもミンモを焚き付け、興奮させて喜んでるのにね。


周りには新聞を二紙以上とっているお宅もあるので、散歩の初っ端から配達人に遭遇する率が多い気がします。

おいおい、ひとんちまで警備してどおすんのさ、と呆れてしまう
郵便配達、新聞配達を見れば街の番犬と化してしまうミンモ。目玉が引っ込み、皺が伸び切って  (生まれつきの皺はご勘弁)  表情が変わるまではじっと待つしかありません。やれやれ...
気温が低いので身体は更にコッチコチ。
力を抜けさせるにはちょいと厳しい環境ですが、私だって寒いんです。さっさと散歩を始めて身体を温めたいぞ。


   
 

2014年1月10日金曜日

走りますよ ♪





暦の関係で長い年末年始のお休みを過ごされた方々は多いはず、皆さんはゆっくり骨休めに犬孝行をされたでしょうか。
今回は特に休みの始まりが早かったかも。クリマス終わったばっかじゃ〜んという気分の中、ろくに年末の掃除も始めていない我が家を経由して友人達が相次いで羽田から帰省して行きました。飛行機にもご実家にもイヌ達の毛は一緒に付いて行っちゃったわけで、あれが朽ちるまでいったい何処まで旅をするのだろうかと毛だらけの友人達を見送りながら思いました。
昨年も色々な事は起りましたが、イヌ達に関して言えば病院に通う回数が激減した年でありました。怪我が減った (怪我予防の包帯消費量は逆に激増) のは元より、デデの耳欠けも起らず安定したので長らく服用していた予防薬を中断し、保険会社からは診療の申告漏れは無いかとお知らせまでもが届きました。この一年も心身共に健やかに過ごせればと思います。



お正月。
散歩は初詣客だらけの本門寺には近付けず、隣接する公園留まりがいつものコース。


公園内に在るいぬ広場にはもちろん行くつもりだったのでしたが、今年は池の畔で連日盛大な新年会が繰り広げられていたため、そこに不時着。広場に行けたのは1回ぽっきで、心の弱さを確信する年明けでした。

寒い外に長く居れば、イヌ達の耐寒訓練にもなるかと都合良く思うのですが、家に戻ればストーブの前から動きません。オブジェ化したイヌ達はトイレも億劫らしく、抱っこされてシートまで連れていってもらうという体たらく。私が側に居続けるとスポイルされてしまうのかな。幸い休みも終わり、いつまでもこのスペシャルサービスは続かないと悟ったみたい。使える能力は使っておかないとどんどん衰えちゃうよ。この手のお世話をするのは、もうちょい先のお話にしたいです。



話は前後して、昨年の事だけど大晦日。

散歩納めで行ったいぬ広場で久し振りにミンモが本気で爆走しました。
ドーベルマン相手に取られたおもちゃのバンビを追い、広場を何周も全力疾走です。もちろんデデも狩りに参加しましたよ。デデは、足の速い犬を付け回すのが大好きです。

"へぇ〜、ミンモって走るんだ〜!" 

これがミンモの走りを見た周りの人達の反応でした。ミンモは怪しくおもちゃをブリブリして踊るだけで、思いっきり走らないと思われていたのですね...
そう、昨年3月に加齢による変形性脊椎症と診断されて以来、ミンモには激しい運動をさせぬよう更に心掛けていました。更にというのはいつも忘れかけているパテラもあるから。手術以来、膝のお皿は外れずにいるため忘れがちです。
動物病院も休みに入っていたので内心はヒヤヒヤ...     疾走する姿は 今年の干支のウマの如くと言いたいところですが、あれはイノシシそのものでした。
二頭の狂った小っこいのに追い掛け回され、ドーベルのさくらはとうとう断念。すかさずミンモにパッとバンビをかっさらわれ、暫く放心状態になってしまいました。さくらは元気溌剌、遊び好きだけど我の強い性分ではない為、逆上せずにいてくれるので助かります。


これは広場前の2014年のイヌ達。包帯巻いて準備完了。
イヌ達のいつもの追いかけっこ。流して走るので負担は少ないのです。


今ではイノシシミンモを知らない人達が広場にいっぱい居るほど、私は獣医の指示にはちゃんと従い続けてきたわけですが、久々に見せた彼の本気走りは実に素晴しいものでした。こんな姿を見ると、思いっきり走らせたい気持ちがむくむく。でも、寄る年波も大いに気になるところで板挟みであります。
やる気も筋力もあるのに、陸での負担を考えるとやはりこれからもほどほどか。わんわん水球クラブがあるとしたら即入会したいと思っています。ごろごろしてる間に貯めたエネルギーは使わないとね。