その最たる理由は鼻の効く動物だから。優れた嗅覚で4~5km先の臭いを追跡したり、空飛ぶ鳥のにおいも嗅ぎ分けられたり。
また、砂漠のベドウィンみたいに視力が良い犬は、獲物を見つけて忍び寄ったり、追い掛けます。
他にも個々の習性を活かして様々な仕事に就く犬達がたくさんいます。特殊な能力と特殊な訓練の賜物です。
散歩をしてると、ミンモ〜、デデ〜と呼んでくれる人達。
その人達が道とか、同じレベルに居てくれるとすぐ分かるのですが、洗濯物干しながら2階のベランダから呼ばれても、イヌ達は今まで一度も声の元を特定できたためしがありません。抱っこして持ち上げようが何しようが、とにかく上を見ることをしないのです。カラスにだって低い塀に乗ってるのまでしか反応しません。
なので、上空のことが気になるのはイヌとして特殊なんだと思っていました。
寝るお務めだけは立派に果たすイヌ。
先日散歩をしていたら、前方を行くワンコ達がある敷地に向かっていきなり吠えまくり始めました。道よりも3M程上がった土地で、その広い庭には中型犬が一頭優雅に暮らしています。そのワンコもギャン吠えに応戦し、たちまちワンワン合戦になりました。我々はいつもそこを歩いているわけですが、イヌ達は常に無反応だったのでその光景には正直ビックリでした。えっ、他のワンコには分かるんだ。
イヌ達はその状況にあたふたするだけで、参戦できずにその場を通過。そのお庭の主には同じレベルで会えばもの凄く反応してしまうのに、ここではどんな事があっても永久に感じ取れないらしい。
こうして見ると彼等はイヌとしては能力的にかなり劣るような... いったい何をどこまで感じてどんな世界で生きてるんだろうと思います。
まあ、いくら鈍いといってもそこはイヌ。彼等は私と比べれば遥かに敏感で、昨日届いた羽毛のクッションの臭いチェックを代わりばんこでずっとしていましたよ。さすがにガチョウやカモは食べたことがないからか獲物が入っているとまでは連想しなかったみたいですけど。
確かに短頭種は鼻が利く部類には入りません。ワンワン合戦のワンコ達は皆鼻が長かった。また、ミンモやデデの鼻は湿ってないから、例え臭いを感じ取っても何処からそれが来ているのか特定し辛いのだと思います。耳も動かして音源を探っている仕草を見せますが、上手く情報処理できてないみたい... なのでイヌ達の場合、彼等の感覚器官だけに頼るのは難しいのかもしれません。イヌは訓練次第で人が指を差せばその方向を見るようになるって聞いたことがあります。彼等にも指差しの訓練をすれはベランダの人達を認知できるようになるんだろうか。
久々に訓練という文字が頭を過りました。できることを増やしてみたい。
彼等の習性を活かしてと言っても、ボストンテリアは仕事をして来た歴史があると聞いたことがない... 遊び惚けるだけのイヌ? グリフォンはかつてネズミを捕る仕事をしていたらしいので、訓練に因ってデデはネズミ捕りができるようになるのか... でもそうなると、何でも食べちゃうのでペストにやられてイチコロです。
今週、ディスクやフライボールとかのドッグスポーツを是非やりたいと意欲満々のワンコの飼い主さんにいぬ広場で会いました。愛犬と一緒になって楽しむスポーツは確かに良いものですね。
では、私は訓練で何ができるようにさせたいか...
新聞取って来るとか介助犬がしてくれるような事ができたらそりゃぁ嬉しいけど、彼等にとっては無理な話。それに、私にはできるぞ、凄いだろ!とイヌ達に威張れるところは残しておきたいです。例えば落ちてる物を足で掴んで拾う時、私はそれを誇りにさえ感じるのです。
先ずは指差しを試してみようか。どれくらいの難易度なのか、また、いったいどうやるのか全く知らないので今日は普通に散歩といぬ広場で終わらせました。
ぶ