2015年3月6日金曜日

ミンモの入院 - 追記あり x3(退院もしました)





少し落ち着いてきたので、ミンモの目の事についてちゃんと書いておこうと思っていたのだけど、ミンモが入院してしまいました。今回は肝臓。


緑内障は目玉を持っている限りずっと付き合っていかねばならぬ病 (シビアに言えば、いつまでミンモがこれに付き合いきれるかもある...) なので、いつか他の機会に。

要約すると、

かかりつけ病院で診察+お注射→
夜間の救急動物医療施設に緊急入院→
かかりつけのところに転院して点滴治療中。

文字だらけの黒い投稿です。番号タイトル付けました。写真は何れも入院前の夕方に先ず行ったかかりつけの病院待合室のまだ元気のあった時のミンモです。





1_ これマジでヤバイぞとなるまで
退院から2週間経った今週頭に今までにない大量の未消化物の嘔吐を2日間で連続3回。2度目以降のご飯はミキサーにかけてドロドロだったのだけど、打合せに出ていた5時間程の不在のうちに、その3度目。その時はトイレシートに吐瀉物がてんこ盛り。ミンモはよく戻す事があるのでトイレシート上での嘔吐トレーニングしているのです (苦笑)
この時も食欲はあったものの、さすがに3度続いたので直ぐ病院へ行きました。
病院でも元気で体温は平熱のまんま。
吐き気止めの注射をしてもらい、後日用の飲み薬も貰って帰宅。
帰って直ぐ夕食の用意に取りかかってる間中ミンモは高鼾。なのに、なんか見た目が変。ちっとも気持ち良さそうではないのでした。

そもそもご飯の支度をしている時に流しでメシはまだかと催促しない事自体おかしいので、

試しにひとつまみの肉を鼻の先に近づけたものの口を開かない... その後どんな食べ物を差し出しても一切興味を示さず、その代わりただただ水をがぶ飲みするばかり。
そのうち小刻みに震え出し、息もハカハカ。
バイタルはどうかといっても何も測る物が無いので、呼びかけに反応するか (意識レベルはどうか) 確認してみました。

食に関する単語には無反応...   

意識レベルが低くて言葉を理解できない状態なのかとも考えられるわけだけど、実は本当に食べたくないのかもしれない。

なので、他の単語。

医者?
それには直ぐ反応し、私の目を凝視。
何度かこれで呼びかけると私の膝から離れ、エリカラが付いているのに階段を下りて行きました。
なんだろ... 医者に連れてってくれ、自分を助けてくれと言っていたのか、ただ単にお出掛けだと思っていたのか。何れにせよミンモはずっと玄関から戻って来ません。そこで私を確実に待っているのが分かりました。

とにかく食欲が無いのは一大事。

地域の夜間救急動物医療センターに電話を入れ、財布にちゃんとクレジットカードが入っている事を確かめ (これ重要)、Taxiを呼びました (キッチンドランカー故、既に三口は飲んでしまってた)。
直ぐTaxiも来るとのことで用意したご飯皿は冷蔵庫にしまわれ、可哀想なデデは深夜家に私が帰り着くまで空腹のまんま留守番となりました。





2_ 夜間救急動物医療センター (以下TRVA) 
さて、ミンモはTaxi下りて直ぐのお決まりのマーキングもせず、TRVA の玄関へ直行。エントランスから受付までの長い階段も一気に駆け上がり...  やっぱ早く助けてくれぃって言ってたのかな。

今回この施設は初めて利用しました。夜間の救急の医療行為を個々の動物病院で対応するよりも、一定の地域内で1ヶ所にまとめてより迅速な対応をめざしましょうとの目的で作られた医療施設で、東京城南地域の
動物病院40数院が共同で運営しています。電話でも診察室でも言われたけど料金がとても高いので...  と先ず釘を刺されました。生命を維持するための必要最低限かつ良質の診察、検査と処置をし、本格的な治療は主治医の所へ戻すというスタンス。

なので、先ずは何といっても血液検査をオーダー。


血液検査結果では遠心分離された血液の血漿は黄色くなっていました。黄疸症状を呈しているは一目瞭然。

数値的には肝臓の状態を示す検査項目は何れも高く、AST、ALTは共に振り切れて計測不可な値。少なく見積もって上限の100、200倍以上... 
また、ビリルビンの数値も4倍強

この時点でミンモは入院決定で、点滴治療を直ぐ開始しなければならない状態でした。

抗生物質、H2ブロッカー (胃酸の分泌を止める)、鎮痛剤、制吐剤等の点滴です。

説明によると、黄疸症状が出る原因には色々あり、大きく分けて、3つ。

ただ、ミンモの場合はそのうちのふたつが怪しく、何らかの毒素や細菌感染に因る黄疸の可能性は低いとのことでした。
・肝臓自体がイカレているかも。(肝性黄疸)
・肝臓で作られた胆汁がうまく十二指腸へ流れていない。疸道 (胆嚢、胆管)が詰まってるか疸道に疾患があるも。(肝後性黄疸)

また、検査としては更にレントゲン撮影、臓器エコーで詳しく調べるとの説明を受けました。


その後、ご親切にもケージ (病室) 内のミンモと挨拶をどうぞと、処置室に招かれたのですが、私に気付き猿の様に飛び跳ねる始末...  可哀想だけど早々に180度ターンして処置室を後にしました。

でも、ミンモはこれを他の人にもやってたらしい。翌朝、転院のために迎えに行った時にお会いした患者犬の飼い主さんから、ボストンちゃんの飼い主さん?と尋ねられ、その方に向かってもピヨンピョンし、更に両手を柵の隙間から出して連れてってぇ〜みたいな仕草をしていたと教えてもらいました。ミンモが気になったその方は何で入院しているのか思わず理由を聞いたと更におっしゃってました。その時の医師からの答えは  "とても危険な状態"  だったそうです。

さて、TRVAの退院時の医師説明としては、

・エコーにより疑われていた胆汁の泥化、石化は見られず、胆嚢や胆管の破裂の危険性も少なく、当面開腹手術に至ることは無いと考えて良い。
・時間はかかるが、静脈点滴を継続し肝臓の状態を良くしていきましょう。
・総合的に見て前夜の状態に比べ遥かに良い。
でした。




3_転院そして今
転院後も暫く24時間の点滴治療が続いています。また、この様になった原因を探るために病理組織検査をしており、その結果は週明け頃でしょうか。原因は知りたいけど、変な物は見つからないで欲しい。
今は元気で食欲もあり、嘔吐もせず、出す物はちゃんと出しているとのこと。
この調子だと持続点滴の必要がなくなるのも決して遠くないとも言われました。24時間継続する必要なくなれば、次の血液検査も出来るようにもなります。


今回の入院ではいつでも面会OKなのですが、この継続点滴が終わった時点で会いに行こうと思います。なんたって、チューブが繋がってなければ散歩が出来る。
だって、ケージの柵越しで興奮されてもねぇ。ケージの天井に脳天ぶつけて水晶体が完全脱臼なんてぇ事になったら目も当てられないもの。



ぶ   
 

追記:
3月7日。数時間点滴を休止できると判断されたため、やっと2度目の血液検査をすることができました。
1項目を除き良い数値にはなってきています。
ビリルビン: 2.6→1.0 (基準値:0 - 0.6)
AST(GOT): >1000→58 (基準値:16 - 49)
ALT(GPT): >1000→>1000 (基準値:23 - 89)

二日後 (3月9日) にまた検査を行うとのこと。但しその間は24時間の持続点滴。
病理検査の結果を見てみないことには何ともいえないのですが、ミンモの今の元気具合も考慮すると来週中には退院もあり得るとのことでした。

追記2:
3月9日。3度目血液検査。
振り切れて計測不可だった項目がやっと。
ALT(GPT):>1000→300 (基準値:23 - 89)
病理検査結果はまだ。

追記3:
3月10日夜。ミンモは元気になって家に戻りました。
病理検査の結果はネガティヴ。
詳細は次の投稿でまとめたいと思います。