朝食後、宿のオーナー夫婦とお喋りがはずんで、ゆっくりの出発になりました。
宿に着くまでは海は直ぐそこにあると思っていたのですが、かなり離れていて途中は山道、散歩で海に行くことは結局していませんでした。
せっかくの西伊豆なので、海へもちろん直行です。シーズンオフでウィークデイですからイヌ達はフリー三昧です。リードを放した途端に気持ち良さそうに爆走する彼らを見て、ここに来て本当に良かったと思いました。
そこへ同じ宿に泊っていたブルトンのサラちゃんもちょうどやって来ました。宿のランではしょぼしょぼぉ〜って感じでしたが、浜では生き生きとして走り回っていました。
前の日はかなり暑かったのでじゃぶじゃぶ泳いだそうです。
ここでのことは、主にムービーで記録しました。ついつい出てしまうオゲレツな言葉とデカイ声が入ってますのでミュートにして下さいね。
浜をうろつくイヌ達
ごろつきに囲まれるブルトン
スイッチ入って止まれないボブ
海を後にして、目指すは山。伊豆高原へ移動です。
我々飼い主達は年齢は異なりますが、同じ大田区育ちで公立の小学校に通いました。学校も別々ですが、皆6年生の時に伊豆高原で移動教室を経験しています。その記憶を辿りに移動教室の施設を訪ねに行ってみました。
管理をしている区の職員のお兄さんに事情を説明し、敷地内をちらっと散策したいと申し出たところ、見学の許可どころか、施設の中まで快く案内までしてくれました。私よりその時に記憶の近いたかさんは、何でもよ〜く覚えていてびっくり。私は、夜に枕投げをした宿泊棟を覗いてやっと記憶が甦りました。大部屋でみんなでお泊りというのがやはり一番楽しく、それだけが印象に残っていましたから。
右側にある数字の振ってある建物が宿泊棟です。40人ずつ用の独立した棟、いわゆる離れが敷地内に点在しています。
宿泊棟の玄関には小っちゃな下足箱と傘掛けがぽっちりありました。
玄関に続くホールからは、大部屋(男・女)、担任教師の部屋、トイレへアクセスできます。唯一思い出せた建物ですが、教師と一緒の屋根の下だったなんてちっとも覚えてない。友達と一緒に居られることに夢中で、教師の存在は私の中から飛んでしまってます。
施設の周りは、分譲別荘地です。後から来た新参者が子供達の奇声にいちゃもんを付けるらしい。嫌なご時世ですね。ちゃんと調べてお買い物をすれば良いのに、賢くないのを棚に上げて... 全くなんだろか。
全然記憶にない風呂・食堂棟。
サインのロゴがとても渋く、牛乳瓶置場も可愛いです。
たかさんと生徒さん達お利口さんに待っています。
最後の観光は大室山登山。
と言っても上までリフトに乗って楽ちんです。抱っこをしていれば小動物OK。
リフトの終点間際に "こっちを向け" と脇に設置されてる機械が気持ち悪い声でしゃべりました。ポーズをとって、はいパチリ。リフトから降りると印画紙に焼かれたものを見せられて、記念にどうぞと薦められるので、まんまと一部¥1,000x2をそこで落とすはめに...
大室山噴火口の稜線をみんなで一周です。お鉢めぐりと呼ばれているこのハイキングコースは、眺めも良く本当に気持ち良かった。
でも、不思議なことに、一周している間誰ともすれ違いませんでした。別に順路は決められてはいません。右回りでも左回りでも好きに歩けるんですけど、見事にみんな時計とおんなじ右回り。
以前、ヒトの体は左回りに順応しているので右回りだと疲れてしまうとか、心臓を内側に位置させる(心臓を守る)左回りをすることで安心するとか聞いた覚えがありますが、これって逆の行動なんだけど...
誰かがそうしていれば、それに従うのは日本人だからなのか。
もうすぐ頂上を一周という所に何故かお地蔵さんが5体ほど置かれていました...
説明書きには、約350年前に朝倉ナントカさんの娘が9歳で身ごもり... 云々と書かれてあります。そんなの当たり前の時代、実に恐ろしいです。
旅の間中そうでしたが、イヌ4頭引き連れているので、いろんな方が声を掛けてくれます。山を一周した所で休憩していると、 ” あっ、ブッ、ブッ、ブッ ” とデデを指差す若いお姉さんに言われました。お友達がブリュッセルグリフォンを飼っているのだそうです。あの時そのコの名前を聞いておけばよかった...
ボブの肉球が擦り剥けてたので、鬼ナイチンゲールのbunが応急処置です。ミンモがいつも怪我をするため、バンテージは常備品なのです。でも、包帯付ける足間違えちゃいました。
東京への帰り道、みんなお疲れな様子でとても静かです。
そして、糞詰まり気味のボブが、これまた静かに香しいものを数分おきにかまし続けてくれました。更に、2〜3連発も当たり前。ネットを通してニオイは共有できないのが残念です。その間、ミンモも放屁はしていたはずですが、今回の旅でのガス漏れは、全てボブの仕業にしておきましょう。
さてさて、みんなでエネルギッシュにまるまる二日間行動を共にしたこの移動教室で、彼等は良きことを学べたでしょうか。ミミデデ達の学習能力は如何なものか... でも、こんな楽しいお教室、参加出来るならもう何度でも留年させちゃいます。
これで全部おしまい
ぶ