2015年10月29日木曜日





ちょいと前のこと。ミンモの歯が折れました。
正確には  "ミンモが歯を折った"  です。


今回は立派な上の犬歯。
ミンモにとって、おもちゃはぶっ壊す物。
連泊した客人に喜び興奮し、狂った様にカミカミし過ぎて折りました。これで何本目だろ…




もちろんデデにとっても大喜びの数日間でしたが、
なんせミンモは放っておけば、おもちゃを全壊するか自分が死ぬまで興奮状態のまんまなので、
ミンモの目がイッちゃう頃には集中力の持続しないデデはだんだん冷静になり、
最後はこんな感じ。


失った歯は戻ってきません…
若かりし頃は数日間で折れた歯の根元を歯肉がしっかり覆っていたので、ばい菌がそこから入る心配はしていなかったのですが、近頃歯肉が痩せて落ちてきてしまいました。
そう、昔折った歯の根元が今は顔を覗かせているのです。
細菌感染による心臓の病が一番心配なので、折れた歯を持参して病院で相談しました。
痛みも伴わず、歯茎が炎症を起こしている様子もないため、今は歯根の処置はせず  (全身麻酔下となります) 、先ずは肝機能検査を優先にしましょうとのことでした。




一方、今月7日に7歳になったデデ。

バースデイ無料診察フェアの際にぐらぐらになっていた前臼歯 (ヒトでいう小臼歯) の相談をしました。
無麻酔で引っこ抜けるくらいとのことでしたが、後日全麻でスケーリングも同時にお願いし、その日は血液検査とレントゲン記念撮影。
ミンモのレントゲン写真は何度も見ていますが、デデのはその時が初めてでした。あまりにも私が感動しているので、その日担当だった若いさわやか獣医さんが長々と懇切丁寧に説明をしてくれました。デデの肝臓はちゃんとした大きさなのもしっかりチェック (笑)
私は好きな者のお肉付き写真も好きなのは無論のこと、内部の骨や内臓の写真も大好きなのです。

デデの全身麻酔は去勢手術以来2度目です。ごく弱い麻酔ではありますがやはり心配。かといって無麻酔でリラックスして完璧なスケーリングなんてイヌには不可能。逆にイヌの抱える恐怖から事故へ繋がる危険度高し。デデには数分間眠ってもらいました。

大きさの違う二本の歯。
折れたミンモの犬歯 (歯根なし) と 抜いたデデの小臼歯 (歯根付き)

デデの口から今まで香っていたヒジキのニホヒもなくなり、今はとっても爽やかです。落ち着いたらミンモもお掃除してもらいに行こうと思います。




10月もそろそろ終わり。やっと安心して野外活動を楽しめる季節がやってきました。
多分もうヘビは出てこないと思うので、少し明るくなってきた山での遊びも復活です。遊べるうちに沢山遊んどこ。


ぶ   
 

2015年9月1日火曜日

イヌも歩けば





夜の散歩ではあまり付けたくない盗人柄のクールタイ。

ここ数日気温が下がり、冷え冷えグッズのお世話にならずに済んでいます。でも、まだまだ9月になったばかり、秋の気配は感じるけれど、この調子で涼しいまんま秋になるとは到底思えん。
暑いのは嫌いだ。



ミンモの目の手術から半年経った先週、眼の検診に行きました。

基本的な検査、診察は立ち会えるけど、特別な秘密装置は診察室の奥にあるらしく、検査前のミンモにエールを送って私は待合室でホゲッとするだけ。
検査後は、毎回いろんな映像やデータを見せてもらって説明を受けるのですが、今回は視神経の断層写真を見せてもらいました。これで視野障害の有無の判断をします。

視神経:
眼球内の網膜に映った像を脳内に送ります。その後の映像化は後頭葉のお仕事。

でも正直、神経の写真といってもピンと来ない
視神経は眼圧の上昇に因ってもダメージを受けるのだそうで、ミンモの場合は術後一度も合併症を起こすことなく、ずっと眼圧が安定していたのもあり、健康な状態だそうです。
↑よく分からんけど2方向から見た視神経の断層画像
ダメージを受けた神経は横から見ると(右の映像)ぐにゃっと歪んだり凹むらしいけど、ミンモのにはそれは見受けられない。というのが視神経は健康であると評価される理由だそうな。
しかし、この神経の節はなんだろう…  視神経乳頭というやつ?  悪い物ではないというのでそれ以上聞かなかったか、聞いたけど忘れたか…  ここに来ると初めての事ばかり聞かされたり見せられたりで、ちっとも頭に定着しません。


たしかに、術前は家の階段の最後の数段をどうしても下りることが出来なかったのに、今は難なく駆け下りれるようになっています。下り階段での問題は、当初私は虹彩嚢包が瞳孔にかぶって悪戯しているのだと思っていたのだけど、あの時の高眼圧や脱臼しかかった水晶体のピロピロ揺れるのが原因で視機能に障害が出ていたのですね。


で、今回の検査の結果、もう減らないと思っていた目薬がひとつ減ることになりました。今さしている炎症止めの目薬は使い切ったところでおしまい。
これで手術をした左眼にはヒアルロン酸の点眼薬のみを日に3回となり、もう片方の右眼はヒアルロン酸 x3回と緑内障治療薬 x2回。楽になります。






さて、検査日の夜。夏は明るいうちの夕方の散歩ができないので、夜の散歩になってしまいます。でも真っ暗じゃない。

家を出て、2本目の電信柱を通過する時に後ろを歩いていたミンモがキャン !
電信柱にぶつかりました。
健康なはずの視神経を持ってるはずなのになんでぇ ?
いつもは絶対に臭いも嗅がなければ用も足さない電信柱なのに、そそられる何かがあって近づき過ぎたのかな ?

元々ミンモは物を追うことが下手っぴ。投げたおもちゃをよく見失います。ダミーを追いかけさせるレースに出場したら、逆方向に走るかもしれない。
また、目の前でおもちゃを隠しても探し出せず、まるで手品か何かで騙されたような顔するし。
要は鈍臭い。
視神経は正常でも画像データが迷子になって後頭葉まで辿り着いてないってことはあるのだろか。それとも後頭葉での画像処理が上手くできてないのか、興奮による注意力の単なる欠如なのか。
おもちゃを見失う事にまつわる話は眼科の診察時にもしたけど、そんなバカな...と、皆に笑い飛ばされました。
私も階段を降り切れるうちは先ずは問題無いとは思ってます。けど、物にぶつかるのは嫌だねぇ。衝撃でせっかく軽くした水晶体が外れちゃうのだけは御免だ。




ぶ   
 

2015年8月23日日曜日

イヌの健康 レバー編






お盆が過ぎて、朝晩の散歩が少しだけ楽ちんになりました。
でも、夕方明るいうちにじゃんじゃん暴れられる涼しさではないので、大好きないぬ広場で遊ぶにはまだまだです。



18日にミンモは9歳になりました。一桁台最後です。
今春から通っている病院では誕生月に無料診察をしてくれます。以前だったら、怪我でしか病院にお世話になっていなかったので、こんな暑い時の通院なんてとんでもない!!   お願いだからせめて次の9月に診察してくれないかとリクエストしてたと思います。
でも、この歳になると気になる事、相談したい事が色々と出てくるもので 、プレゼント診察を受けてきました。曇りの日に。


記念にたまには花と。似合っているかは別だけど



病院のプレゼント診察は問診、視診、触診、体重測定、体脂肪測定、心拍数測定等々です。
最近ミンモは見た目に丸くなって、ダッコしても重くなったかなと思っていたら、なんと体重が…  
理想体重上限の400g程オーバー。
2ヶ月前の検査時よか500g増え、肝機能がイカれて瀕死の状態だった時に比べて1.2kg肥えてました。

実は6月の終わりに肝機能に関わる詳細な検査を再度受け、結果、筋肉のエネルギーとなるアミノ酸を作るために動物性タンパク質を積極的に摂りましょうとの指導に過剰に従い、どうやらお肉をあげ過ぎていたらしい。肝炎ではないので生食もOKということで新鮮なうちにと思い、ついつい山盛り。
また、ご飯はいつも手づかみ計量というのもひとつの要因なのもわかってます。でも、そこはやっぱり適当だから、これからも正確に量るつもりはなく、お肉を気持ち減らしています。




さて6月の終わりの検査では、一般血液検査結果は肝機能は正常に戻っていたものの、詳細な検査になると…
悪くはなっていなかったけど、期待していた程良い結果は得られませんでした。

これは3月の下旬にやった検査と同じです。3月頭に緊急入院し、退院して少し落ち着いた時に受けていました。

1.  「総胆汁酸測定」
黄疸症状がでた=胆汁の排泄障害の疑いがあるから。
胆汁の主成分のひとつである胆汁酸 (小腸での脂肪の消化と吸収を助ける) の濃度を食前と食後で測るので、検査日の朝は絶食。
ミンモにとっては食事付きの豪華な検査です。鶏のささみを食べさせてもらいました。

2.  「 BTR検査」
肝疾患におけるアミノ酸代謝異常の重症度を判定する検査。値が低いと肝不全が疑われる。




このふたつの検査結果が2度目の6月もすっきりせず、未だもやもや状態。肝臓が悪いのか胆嚢が悪いのか、それともどっちもなのか…

また、緊急入院した夜間病院で受けた臓器エコーでは "肝臓が小さめ"  と診断されているのも気になるところ。
元々肝臓が小さくて普段は正常に機能していても一時的な大きな負荷に耐えられなかったのか (子供が飲酒できないのと同じかな?)、それとも門脈シャントという病気になりかけており、だんだん肝臓が小さくなってきているのか (この病気の特徴としては血中アンモニア値の上昇があるけど、今のところそれはずっと正常値) 。

疑わしい要素はあっても特定には至らず仕舞い。ただただご飯のお肉を増量し、ミンモが肥えました。






これ以上の事を知るにはCT検査や組織検査 (前に行った細胞検査と違い開腹しないとできない) が必要となります。どちらも全身麻酔下。
今、ミンモは至って元気に見えてるけど、今後の事を考えると彼の身体がどうなっているのか、どのような素因を持った身体なのか私はどうしても知っておきたい。
肝臓は500種類以上もの仕事をこなす臓器でもあり、肝機能障害にもいろいろあります。また、それぞれの疾病の段階によっても対処の方法は多種多様。もちろん食べさせる物もです。例えば肝臓疾患用の療法食は今のミンモには逆によろしくなかったりして….  複雑極まりない。






今は暑くてあまりイヌ達を連れ回すのもなんなので、秋になったら、また同じく総胆汁酸測定とBTR検査をする予定ですが、更にふたつの検査 (CTと組織検査) も受けようと思います。
デデもその頃はシニアの仲間入り。この2年以上の間、耳の欠ける症状も影を潜め、全く病気知らずだけど、ちょっとメンテナンスしてみましょう。





ぶ   
 

2015年8月22日土曜日

6歳、7歳、8歳






みんなでフセの練習。デデはできてないけど…

7月のことだけど、リサちゃん遊びに来ました。
リサちゃんとの歴史はこれ。
「3歳、4歳、5歳」
「4歳、5歳、6歳」
「5歳、7歳、7歳 ?」


夢は相変わらずイヌになること。
でも、真似っこなんてチョロいと思ったらしく、今度はイヌ達のボスになって子分達を教育し始めました。





お作法編。
フセ、マテ、ヨシ。


身だしなみ編。
イヌ達用のゴーグルを見付けたので、熱心にファッション指導。


遊び編。
一緒になってチーチーパッパするかと思いきや、
スイッチ入ったイヌ達についていけず、残念ながら主導権は握れませんでした。


そしてお散歩編。
ニホヒ嗅いだり、用を足したり、喧嘩売ったり、四足歩行...   やっぱ外ではイヌにはなりきれず、

イヌ使いのリサに。
イヌの道も奥が深いの分かったかな。


遊びに来た数日後、リサちゃんは8歳になりました。今でもクラス中でイヌごっこをやってるらしいけど、いつまでこの遊びは続くかな。


ぶ   
 

2015年5月31日日曜日

イヌの健康 目玉編




ミンモの目の手術から3ヶ月が経ちました。



その間、肝機能がイカレたこともあり、術後3ヶ月間でよくみられる合併症の予防薬の内服を控えていたのですが、幸い今のところ良い状態を保っています。

ミンモは...

秘密基地で遊ぶこともできてるし(遊ばせ方はチョット変わったけど...)

春には桜も、

新緑も楽しみました。


この合併症は、房水の中に脂肪の結晶が出来ることで、眼圧を下げるための目玉 (結膜下) に設けたチューブシャントの入り口を塞いでしまう症状で、飲まなかったのはこれを防ぐための高脂血症の薬でした。これが出ると緊急オペか痛みに苦しませての失明かの選択しかないのです。
術後短期間のうちにまた眼をひん剥くなんて...


3ヶ月経った今も房水は奇麗に澄んでおり、瞳孔の形も歪んでないから水晶体の脱臼も進んでいません。
また、病院からは眼圧計を借りており、日々ミンモの眼圧を知ることができているのですが、私にはこれが精神衛生上とても良いのです。
ついでにデデの目玉も測っちゃえるし。

そして、眼圧計を携え4月5月と旅行へも、
そして海の幸も思う存分
楽しむ事ができました。



さて、緑内障。
これは決して治る病ではなく、かといって放っておくわけにもいかず (急性な水晶体亜脱臼があったので) 、今回手術に至りました。ただ、合併症はいつか必ず出ると術前に説明は受けています。

シャント手術の合併症。
房水の排水用のシャントの入り口が目詰まりする以外にこれからは出口も… なのです。
イヌの場合異物に対する反応がヒトよか何倍も敏感なせいなのか、目玉に貼り付いてるチューブシャントに繊維膜が形成され今度は出口を覆って排水を妨げてしまい、眼圧が再上昇するのです。その場合、排水を邪魔する膜を引っ剥がすか、新たにシャントを他の位置に付け直す手術をするかの方法がとられるそうで、これも実に恐ろしい。
出口が塞がるのが明日なのか数年後なのか、これは誰にも分からぬ事で、目玉を持っている限りこれからずっと付きまとう心配事ですが、これ以上はその時のミンモの状態と相談していくしかありません。ただ、痛みからだけは解放させてやりたいな。最終的な痛みからの解放は眼球摘出なのだけど...

また、緑内障は片目に発症すれば必ずもう片方も。予防をしなければかなりの確率で短期間のうちに発症します。今は目薬でなんとかそれを延ばそうとしているわけで、どれくらい後にどれくらいの発症率かのデータもあるけどそれを知って何が変わるでもなし、今やれる事をするしかないと思ってます。


手術は左眼。
白目と虹彩の境界の上半分に沿ってメスを入れたため、白目部分が少し盛り上がり、術後は白目が目立つようになりました。



で、術前にも聞いたことだけど、運動制限はあるのか...
先日、術後3ヶ月目の検診でもう一度聞いてみました。

サッカー、特にヘディングはダメ...
水晶体亜脱臼なので頭部への衝撃はNGなのです。でも頭をブリブリ振るくらいでは水晶体は脱臼しない。もともとサッカー犬ではないので、これにはあまりがっかりはしませんでした。
ただ、自分のおもちゃを自慢したい仲間の居る大好きな「いぬ広場」は、小さくて何処かにぶつかる恐れがあるのと、見せびらかしたい仲間に囲まれテンションも上がり、おもちゃを追い掛ける時に慌てて頭から転ける事が多いため、今までどおりとはいかないでしょう。

では、何ならして良いのか。

ランニング、水泳はOK。
プールも再開したいので、ずっと遅れている (4ヶ月前から) 混合ワクチンを早いとこ打ってもらおうと思います。



ぶ   
 

2015年4月26日日曜日

滋悟郎またね





滋悟郎。
ミンモの可愛い可愛い弟。
ジゴビままさんの愛する息子であり、素敵な彼氏。


まだ7歳になったばかりという若さで滋悟郎は旅立ってしまいました。










ジゴありがとう、またね。


ぶ   
 


2015年3月6日金曜日

ミンモの入院 - 追記あり x3(退院もしました)





少し落ち着いてきたので、ミンモの目の事についてちゃんと書いておこうと思っていたのだけど、ミンモが入院してしまいました。今回は肝臓。


緑内障は目玉を持っている限りずっと付き合っていかねばならぬ病 (シビアに言えば、いつまでミンモがこれに付き合いきれるかもある...) なので、いつか他の機会に。

要約すると、

かかりつけ病院で診察+お注射→
夜間の救急動物医療施設に緊急入院→
かかりつけのところに転院して点滴治療中。

文字だらけの黒い投稿です。番号タイトル付けました。写真は何れも入院前の夕方に先ず行ったかかりつけの病院待合室のまだ元気のあった時のミンモです。





1_ これマジでヤバイぞとなるまで
退院から2週間経った今週頭に今までにない大量の未消化物の嘔吐を2日間で連続3回。2度目以降のご飯はミキサーにかけてドロドロだったのだけど、打合せに出ていた5時間程の不在のうちに、その3度目。その時はトイレシートに吐瀉物がてんこ盛り。ミンモはよく戻す事があるのでトイレシート上での嘔吐トレーニングしているのです (苦笑)
この時も食欲はあったものの、さすがに3度続いたので直ぐ病院へ行きました。
病院でも元気で体温は平熱のまんま。
吐き気止めの注射をしてもらい、後日用の飲み薬も貰って帰宅。
帰って直ぐ夕食の用意に取りかかってる間中ミンモは高鼾。なのに、なんか見た目が変。ちっとも気持ち良さそうではないのでした。

そもそもご飯の支度をしている時に流しでメシはまだかと催促しない事自体おかしいので、

試しにひとつまみの肉を鼻の先に近づけたものの口を開かない... その後どんな食べ物を差し出しても一切興味を示さず、その代わりただただ水をがぶ飲みするばかり。
そのうち小刻みに震え出し、息もハカハカ。
バイタルはどうかといっても何も測る物が無いので、呼びかけに反応するか (意識レベルはどうか) 確認してみました。

食に関する単語には無反応...   

意識レベルが低くて言葉を理解できない状態なのかとも考えられるわけだけど、実は本当に食べたくないのかもしれない。

なので、他の単語。

医者?
それには直ぐ反応し、私の目を凝視。
何度かこれで呼びかけると私の膝から離れ、エリカラが付いているのに階段を下りて行きました。
なんだろ... 医者に連れてってくれ、自分を助けてくれと言っていたのか、ただ単にお出掛けだと思っていたのか。何れにせよミンモはずっと玄関から戻って来ません。そこで私を確実に待っているのが分かりました。

とにかく食欲が無いのは一大事。

地域の夜間救急動物医療センターに電話を入れ、財布にちゃんとクレジットカードが入っている事を確かめ (これ重要)、Taxiを呼びました (キッチンドランカー故、既に三口は飲んでしまってた)。
直ぐTaxiも来るとのことで用意したご飯皿は冷蔵庫にしまわれ、可哀想なデデは深夜家に私が帰り着くまで空腹のまんま留守番となりました。





2_ 夜間救急動物医療センター (以下TRVA) 
さて、ミンモはTaxi下りて直ぐのお決まりのマーキングもせず、TRVA の玄関へ直行。エントランスから受付までの長い階段も一気に駆け上がり...  やっぱ早く助けてくれぃって言ってたのかな。

今回この施設は初めて利用しました。夜間の救急の医療行為を個々の動物病院で対応するよりも、一定の地域内で1ヶ所にまとめてより迅速な対応をめざしましょうとの目的で作られた医療施設で、東京城南地域の
動物病院40数院が共同で運営しています。電話でも診察室でも言われたけど料金がとても高いので...  と先ず釘を刺されました。生命を維持するための必要最低限かつ良質の診察、検査と処置をし、本格的な治療は主治医の所へ戻すというスタンス。

なので、先ずは何といっても血液検査をオーダー。


血液検査結果では遠心分離された血液の血漿は黄色くなっていました。黄疸症状を呈しているは一目瞭然。

数値的には肝臓の状態を示す検査項目は何れも高く、AST、ALTは共に振り切れて計測不可な値。少なく見積もって上限の100、200倍以上... 
また、ビリルビンの数値も4倍強

この時点でミンモは入院決定で、点滴治療を直ぐ開始しなければならない状態でした。

抗生物質、H2ブロッカー (胃酸の分泌を止める)、鎮痛剤、制吐剤等の点滴です。

説明によると、黄疸症状が出る原因には色々あり、大きく分けて、3つ。

ただ、ミンモの場合はそのうちのふたつが怪しく、何らかの毒素や細菌感染に因る黄疸の可能性は低いとのことでした。
・肝臓自体がイカレているかも。(肝性黄疸)
・肝臓で作られた胆汁がうまく十二指腸へ流れていない。疸道 (胆嚢、胆管)が詰まってるか疸道に疾患があるも。(肝後性黄疸)

また、検査としては更にレントゲン撮影、臓器エコーで詳しく調べるとの説明を受けました。


その後、ご親切にもケージ (病室) 内のミンモと挨拶をどうぞと、処置室に招かれたのですが、私に気付き猿の様に飛び跳ねる始末...  可哀想だけど早々に180度ターンして処置室を後にしました。

でも、ミンモはこれを他の人にもやってたらしい。翌朝、転院のために迎えに行った時にお会いした患者犬の飼い主さんから、ボストンちゃんの飼い主さん?と尋ねられ、その方に向かってもピヨンピョンし、更に両手を柵の隙間から出して連れてってぇ〜みたいな仕草をしていたと教えてもらいました。ミンモが気になったその方は何で入院しているのか思わず理由を聞いたと更におっしゃってました。その時の医師からの答えは  "とても危険な状態"  だったそうです。

さて、TRVAの退院時の医師説明としては、

・エコーにより疑われていた胆汁の泥化、石化は見られず、胆嚢や胆管の破裂の危険性も少なく、当面開腹手術に至ることは無いと考えて良い。
・時間はかかるが、静脈点滴を継続し肝臓の状態を良くしていきましょう。
・総合的に見て前夜の状態に比べ遥かに良い。
でした。




3_転院そして今
転院後も暫く24時間の点滴治療が続いています。また、この様になった原因を探るために病理組織検査をしており、その結果は週明け頃でしょうか。原因は知りたいけど、変な物は見つからないで欲しい。
今は元気で食欲もあり、嘔吐もせず、出す物はちゃんと出しているとのこと。
この調子だと持続点滴の必要がなくなるのも決して遠くないとも言われました。24時間継続する必要なくなれば、次の血液検査も出来るようにもなります。


今回の入院ではいつでも面会OKなのですが、この継続点滴が終わった時点で会いに行こうと思います。なんたって、チューブが繋がってなければ散歩が出来る。
だって、ケージの柵越しで興奮されてもねぇ。ケージの天井に脳天ぶつけて水晶体が完全脱臼なんてぇ事になったら目も当てられないもの。



ぶ   
 

追記:
3月7日。数時間点滴を休止できると判断されたため、やっと2度目の血液検査をすることができました。
1項目を除き良い数値にはなってきています。
ビリルビン: 2.6→1.0 (基準値:0 - 0.6)
AST(GOT): >1000→58 (基準値:16 - 49)
ALT(GPT): >1000→>1000 (基準値:23 - 89)

二日後 (3月9日) にまた検査を行うとのこと。但しその間は24時間の持続点滴。
病理検査の結果を見てみないことには何ともいえないのですが、ミンモの今の元気具合も考慮すると来週中には退院もあり得るとのことでした。

追記2:
3月9日。3度目血液検査。
振り切れて計測不可だった項目がやっと。
ALT(GPT):>1000→300 (基準値:23 - 89)
病理検査結果はまだ。

追記3:
3月10日夜。ミンモは元気になって家に戻りました。
病理検査の結果はネガティヴ。
詳細は次の投稿でまとめたいと思います。