1月24日 (土曜)。
昨年11月のミンモの眼科検査から2ヶ月経ち、再診に行きました。
(前回の検査でのことはここ→ イヌのアイケアー)
診察室に呼ばれて扉の中を見た途端、くるっとターンして逃げようとするいつものミンモに苦笑。
検査結果
・大きな虹彩嚢包の状態は変わらず今後も様子見。小さくする治療方法はなく、悪性ではないし、視界を著しく塞いでいるわけもないのでそのままです。
・マイボーム腺の状態は加齢 +8年もの間瞬きをいい加減にしていたためそれなりの状態。これ以上悪化させぬよう日々のパチパチ瞬目運動と瞼の温めの継続を指導されました。
実は殆どの犬がマイボーム腺機能不全なのだそうです。確かに目を開けたまま寝てますもんね。
そこまでは平和で、眼科の検査はまた数ヶ月後であろうという獣医師の表情と声の調子があったのですが、最後に眼圧の数値を見て険しくなりました。
数値は聞かなかったけど、ボーダーラインとのこと。小さい虹彩嚢包のあった左目の方。
更なる検査中はだんだん空気が重くなり、告げられたのが水晶体亜脱臼。
「水晶体亜脱臼」
ミンモの場合は水晶体を支えるチン小帯という繊維が半周近くぶち切れ、水晶体が少しずれている状態でした。
完全に脱臼して前房側に行ってしまうと角膜に触り、激痛が走しるらしい。また、調べたところによると続発性緑内障の危険性については前方脱臼で7割以上、後方で4割弱、亜脱臼の状態でも4割以上との報告があるとか...
初診では前房内の液体 (眼房水) の排水口 (線維柱帯) が目詰まりし始めていると既に指摘されており、ミンモの場合緑内障に発展する危険性は更に大きいわけです。光彩嚢包ができるということは、目の色を決定する虹彩の色素が過剰に生産されている状態なんだそうで、その色素が前房内にこぼれ落ち、排水口を詰まらせる原因となりうるのです。そして、この過剰な虹彩色素上皮の増殖を食い止めることはできないとの説明を受けました。
以下、参考図です。
健康な目の断面図。
水晶体の脱臼。ミンモの目は真ん中の亜脱臼の状態。
これが完全に脱臼するのがいつかは誰にも分からない。けど2ヶ月間でいきなりここまでなってしまい、様子見というわけにはいきません。亜脱臼のままでも緑内障を引き起こすケースも大いにあるのだから。
網膜検査により、ちゃんと視機能がはたらいている状態なので、以下の事を提案されました。
これ以上の脱臼を回避するために水晶体を軽くする手術。水晶体内部を吸引した後薄い眼内レンズを入れるのだそうです。白内障手術と同じ。
ただ、この手術に因って益々眼圧が上昇するので、眼圧上昇を抑える対策 (排水を促すシャント手術) も同時に行う方向で考えているとのこと。
(要約すると多分そういう説明だったはず... )
水晶体亜脱臼と目詰まりさせる塵の蛇口漏れを止められないという緑内障素因の爆弾ペア。
手術例数もそんなに無いらしく成功率云々なんて聞くだけ野暮。手術例数が少ないのは同じ症例数が少ないせいなのか、飼い主が施術に踏み切るケースが少ないのか、それともこれくらいの段階では気付かずに過ごす方が多いのか...それくらいは聞いておけば良かったかな。
手術がうまくいっても、いつまで緑内障を抑えられるかは分かりません。かと言って、放置して前房側に完全脱臼なんかしたらどんだけの疼痛に苦しむことか。痛いのは嫌だ〜。いずれ緑内障に発展する危険性が大きくなったのが分かった以上手術をすることに決めました。
2月中旬の予定です。
1月26日 (月曜)
行きつけの病院に舞い戻って、全身麻酔に耐えうるかどうかのスクリーニング検査。
静止画像だから分からないけど病院では始終震えてる。
全身麻酔はクリア。
1月27日 (火曜)
眼科病院で更に詳しい目の検査。網膜検査後の帰り道で。
弱い麻酔をかけられたため、少々ボ〜っとしています。帰宅後暫く経って、腹減った〜、散歩に行こうぜぃと元に戻りましたよ。
亜脱臼を知って以来、ミンモが頭をブリブリ振る度、完全脱臼するんじゃないかと心臓がひっくり返りそうになります。そこまで直ぐには脱臼しないよとは言われたけど...
もちろん、今日は遊べるかな?と毎日期待している大好きないぬ広場で遊ぶことはできなくなり、夕方散歩は広場とは無縁な方向へ。広場方面に進むだけて興奮して眼圧は上昇するのです。
時間が許せば、別散歩にしてデデはいぬ広場に連れて行こう。ただ、ミンモが居ないとイマイチ遊びエンジン (単にミンモへの意地悪エンジン) が掛からずノリが良くないのだけど。
先週の1月23日、そんな事知る由もなかった眼科検査前日のイヌ達。
ぶ